RPAの導入のデメリット

RPAの導入のデメリットとは?

RPAには作業効率やコストの向上など多くのメリットもあり導入に成功した事例も多いのですが、デメリットとして以下の点が挙げられます。

3つのデメリット

セキュリティおよびその他の管理上の手間

RPAは、適切に管理されていない場合、ネットワークに接続されている他のマシンサーバからアクセスされる可能性があります。
情報漏えいや設定ミス、システム停止などによる事故を防ぐためのシステム管理には、手間と時間がかかります。
この点、サーバーベースのRPAツールを使用すると、多くのRPAツールの作業を一元管理できるため、デメリットを簡単に克服できます。
技術的な対策だけでなく、RPAシナリオの策定・管理、運用ルールの策定、RPAのアクセス権の適切な管理など、ルールに基づいた対策や組織的な対策も必要です。

何でもできるなど万能ではありません

RPAの欠点は、どのようなビジネスにも導入できないことです。
単純なタスクでは、RPAツールが非常に効果的です。一方、RPAができるのは単純作業の繰り返しなので、高いレベルでの判断や学習能力に欠けます。AIを併用すれば、判断と学習が自動化される可能性が高くなります。
またRPAにあった業務にシステムを導入することを考えると、導入前に業務を整理する必要があります。

ノウハウの継承と人材不足が課題

RPAの欠点の1つは、RPAを使用および管理する人員が不足していることです。例えば、サーバー型で運用する場合はエンジニアが必要です。
また、RPAシナリオの開発が必要であるにもかかわらず、開発人員が不足しがちな状況にもかかわらず開発が必要なケースが多いと思われます。
この点のデメリットをカバーするには、人材計画とRPAをセットで考える必要があります。外部委託か社内研修かを慎重に検討し、短期・中期・長期の計画を立てる必要があります

RPA導入時の気をつけるべき注意点

RPAを導入する際は、次の点に注意してください。

導入時のポイント

  • 試験導入

    テスト実装を実装する前に、RPAを実装する部門と業務を検討します。RPAで自動化しやすいタスクはどれか、期待通りに自動化できただろうか?などどのような効果が得られたかを知ることで、そこから先の方向性を決めやすくなります。テストを実施しても効果が得られない場合は、自動化するタスクとソフトウェアロボットに任せる範囲を見直します。配置と検証を再度テストします。PDCAサイクルを回し、RPAを導入する部門や業務を徐々に拡大していきます。

  • RPAの開発

    ソフトウェアロボットが稼働すれば、RPAのメンテナンスは現場に偏ることが予想されます。RPA業務が社員に依存せず、社外のITベンダーに依存しないようにするためには、社内にRPA人材を育成することが重要です。

  • ノラロボット対策

    野良ロボットは、管理者のいないRPAソフトウェアロボットのことです。
    野良ロボットが増加している理由としては、担当者の異動や退職により、作業の詳細を把握できなくなったことなど、さまざまな理由が考えられます。
    野良ロボットを放置すると、ロボットがトラブルで停止するまで処理が続行されます。 その結果、システムに大きな負荷がかかり、情報漏えいのリスクが高まるなど、企業にとってはマイナスです。そのため、はぐれロボット対策は必須である。